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環境分野をトータルで
(エコを細分化させない重要性)
社会全体が取り組むために

社会全体が環境に向き合うために

社会全体がエコロジーを意識した生活を送るためには、政治(法律や条例による規制)や行政(公的サービスの提供)、研究機関(大学などの学術的啓蒙)のみでは不可能です。産学官民の「産(産業界)」と「民(市民)」が取り組むことが大切です。

産業界と市民が取り組むとはどういうことでしょうか。

それはすなわち、一企業および一個人がどう取り組むかということです。



一人や一事業所が取り組むために

エコロジーをビジネスと考えた「企業対企業」の取引であれば、環境分野の一つを追求し続ける専門家的な環境企業が役割を発揮します。 同時に これだけでは環境を守っていくことはできません。

なぜなら、専門的な内容は、その分野に該当しない「うちの会社には関係ない」「私には関係ない」 という人には影響がありません。部外者を生み出してしまうのです。

また「関係ない」という企業や人と触れる機会が無いため、せっかくの優れた技術やサービスも広まっていきません。

たとえば、最近話題のバイオディーゼル燃料ですが、とても良いテクノロジーにも関わらず、ディーゼル車を持たない人と、食用油を排出しない人にとっては、「私には関係がない」と、つい部外者になってしまいます。

バイオディーゼル燃料の「大気汚染防止」や「新たなCO2排出抑制」等の面は、ディーゼル車に乗っていない人も、食用油を排出しない人も関わりのあることなのです。実は全人類に関わることなのです。

本当は誰にでも関わっていくことであるのに、一分野の専門企業ばかりだと、一個人や一企業にはなかなか伝わりにくい面があります。



エコ分野の潤滑油と通訳

一分野に専門的な環境企業どうしの潤滑油的な役割も必要です。

エコロジー関連の素晴らしい技術やアイデアをもった企業には小規模なベンチャー企業も多く、その分野の研究開発に精一杯というのが実情です。誰かがその分野を超えた橋渡しや手伝いをしなくてはなりません。専門企業と一個人との距離を縮める役割も必要です。

専門分野にはそれぞれ「専門知識」と「専門用語」が多く、一般にはとてもわかりにくい特徴があります。一企業や一個人に伝えるには、日常会話に置き換える『エコの通訳』が必要なのです。


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