リサイクルトナーの規格ご存じですか

現在、国内には大小さまざまな「リサイクルトナーメーカー」が林立しています。そしてただ単に「安い」「早い」だけを競い合う場面が多く見られます。確かにトナーという消耗品の性質上 「高い」「遅い」は、商品として致命的な欠陥とも言えますし、消費者サービスとして重要なことです。

ここで考えていただきたいのです。同じ「安い」「早い」でも「品質管理」と「環境対策」はどうなのでしょうか。

キャッチコピーだけの「地球にやさしい」という「偽」にも、私たち消費者は目を向けていくべきなのではないでしょうか。

特に近年では、消費者を欺く多くの「偽装」がテレビのニュースや新聞紙面をにぎわせています。

キャッチコピー通りには為されていない場合が多いということは、とても残念であると同時に、消費する私たちも充分な対策を考えなくてはならない時代となりました。

(1)リサイクルトナーの品質規格

品質規格というものがリサイクルトナーにはあるでしょうか。

実はリサイクルトナーに第三者機関が認定する品質規格はありませんでした。

最近では「ISO取得工場で生産」がＰＲされています。これは「ISO9001」や「ISO14001」の認証を受けていることは、“受けていないよりも品質が良い可能性がある”ということが、実は正確なのです。

特に考えていただきたいのは、「ISO」すなわち「国際標準化機構（International Organization for Standardization）」には様々な分野においての認証があり、「ISOを取っているから」と言われても、「ISOの何を取得しているのか」が重要なのです。例えば良く目にする「ISO9001」というのは、「品質マネジメントシステム」に対する認証であって、「品質に対する認証」ではないのです。

品質マネジメントとは、いったい何でしょうか。

これはトナーカートリッジが再生された「結果」ではなく「再生過程の管理」に対する評価なのです。

出来上がった「製品の品質」への評価ではないばかりか、トナー「再生方法」に対する評価でもなく、決めた再生過程を管理する方法への認証なのです。

（２）リサイクルトナーの環境規格

リサイクルトナーの環境規格はどうでしょうか。

環境ISOとも言われる「ISO14001」が信頼できる認証規格として判断材料となります。

ですから環境面を考える場合には「ISO」といっても、この「14001」であるかどうかを見なくてはなりません。

（３）ISOに現れない重要なもの

ISO9001とISO14001をダブル取得している、こうなると完璧なのでしょうか。

ここにさらに必要な判断材料があります。製造メーカーや製造工場の「考え方」なのです。

ISO取得には「資金」と「労力」を投入できるような　比較的ゆとりある企業は取得することができます。ただ、こんな声も聞こえてきます。

「ISOを取らなくてはならない」というため息です。言ってみれば「仕方なく取得したISO」にどれだけ、品質や環境への責任ある顧客サービスへのこだわりが生まれるでしょうか。

私たちのように、この産業界に接していると、「ISOは取得していてもとても疑問点のある企業」「ISOは取得していなくても世の中に知って欲しい企業」があります。

（４）信頼できるリサイクルトナーの認証

私たち消費者が リサイクルトナーを購入するたびに、一回一回、「品質」はどうだろうか、「環境対策」は本物だろうか、ご購入者お一人お一人が調べることができるでしょうか。これは大変困難なことです。

現在、各リサイクルメーカーのリサイクルトナーという製品の品質、トナーのリサイクルシステムという業務フロー、および様々な製造工場の考え方を公正に見つめている団体があります。

それが「NPO法人市民参加型リサイクル協会」という組織です。

このNPO法人は、「持続可能な社会」に欠かせない「リサイクルシステム」を非常に公正な眼差しで、また高度な研究体制で見つめています。

国連大学の副学長を務められた安井至氏（東京大学生産技術研究所 客員教授）が顧問となり、坂村博康氏（元東京大学生産技術研究所 工学博士）が理事長として、「持続可能な循環型社会」に向けての活動を続けています。

エコ生活倶楽部はこのNPO法人の活動に共感し、ご利用者の皆様とともに「循環型社会」を目指せるよう「推奨リサイクルトナー」を日本全国の官公庁・教育機関・法人・個人の多くの皆様にご提供しております。

運営会社 北日商事株式会社は、リサイクルトナー取扱販売店への流通を中心に、全てのトナーカートリッジご利用者への販売を推進しております。

ご利用されるトナーカートリッジの選び方を通しても、地球環境保護に欠かせない「持続可能な循環型社会」創造へどうぞ御参画ください。私たち消費者の「選び方」が、明日の地球環境につながって行きます。