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リサイクルトナーとは

トナー分解   分解トナー

トナーカートリッジを分解すると、トナー(粉)の入っている容器以外に たくさんの細かく精密な部品が、複雑に組み合わさって動いているのが よくわかります。

トナー補充 トナーカートリッジの再生は ここにトナーを補充するだけではないのです。
使用済みトナーカートリッジは、中身のトナー(粉)が無くなっているだけではなく、部品も寿命を迎えています。

ですから部品交換がリユース(再利用)には部品交換が必要となります。

また一度分解するとよくわかりますが、二度と元に戻せないと思うほど、複雑な構造になっており、部品交換や洗浄作業を行う再生行程には「確かな技術」がいるのです。

●トナーとは

トナーとは

  • ブラックであれば「黒い粉」
  • マゼンタであれば「赤い粉」
  • イエローであれば「黄色の粉」
  • シアンであれば「青い粉」

トナーの入っている容器が「トナーカートリッジ」です。

三原色CMYK

レーザープリンタ(カラーレーザー)やコピー(カラーコピー)は通常、白色のコピー用紙に印刷することを前提として作られているため、「CMY」という三原色を使用します。

三色が重なり合った部分は「黒色」になります。

※CMYで「黒色」が表現できますが、きれいな黒色を表現することは難しいなどの理由で、カラープリンタなどでも「ブラック」トナーが入っています。

※カラープリントで「画質」が用紙によって異なる原因の一つは、用紙へのインクの載り方などの理由のほかに、白色表現を「用紙自体の色」を使っていることがあります。

三原色RGB

<参考>

もともと白色の上に印刷するプリントと異なり、光のないところ(黒色)に投影する場合は「RGB」という三原色を用います。RGBでは、三色が重なった部分が白色になります。






●トナーカートリッジ

カートリッジを分解してみるとよくわかりますが、多くのカートリッジは「小さな印刷機」です。

カートリッジの中に、トナーをためるタンクのような部分があります。プリンタから「印刷の指示」を受けたカートリッジは、タンクの中に入っているトナーを精密に抽出し、精密に焼き付け、精密に印字しているのです。



●トナーの再生

カートリッジに粉を補充するだけの再生は、一部のトナー(トナーをためるタンクだけの物)を除いて、部品の交換が多く伴います。

試しにレーザープリンター側の、トナーカートリッジとの接点となる部分をよく見てみて下さい。 レーザープリンタは、カートリッジと、実に精密に組み合わさり、連動して動いていることがよくわかると思います。カートリッジ内部も精密に連動しています。

トナーカートリッジの再生とは、「小さな印刷機」を 分解し、洗浄し、部材交換し再び組み立てるという工程が伴うのです。



●トナーの価格1

極端に安いリサイクルトナーがあります。もともと純正品に比べ価格の安いリサイクルトナーですが、一般的なリサイクルトナーより、さらに半額くらいのものがあります。

どうしてこんな価格差が生まれるのでしょうか。

実はリサイクルトナーほど価格比較してはならない商品はありません。

トナーに限らないことですが、純正品(新品)の場合は同じ物ですから価格で選ぶのは賢い消費行動の一つです。しかし、リサイクルトナーの場合、事情は全く異なります。なぜなら「リサイクルトナー」という名称自体あいまいなものは無いのです。 「リサイクルトナー」という商品の定義が無いのです。「中古品」「リサイクル品」「リユース品」どれでもリサイクルトナーなのです。

極端に価格を下げるにはどうしたら良いでしょうか。

物流費や充填するトナーの代金は、ほぼ決まっています。ドラムなどの部品を交換しなければ良いだけなのです。つまり一般的なリサイクルトナーより半額くらいの極端に安いトナーは、トナーだけ充填すれば実現できるのです。なにか手抜きをすれば出来るのです。そしてその被害は、トナーを販売している業者が「リサイクルトナーの信頼を失う」こと以上に、劣悪リサイクル品を買って、プリンタトラブルに見舞われる消費者に起きてしまうのです。

「メーカー直送だから安い」というのも大きな疑問です。今の日本で、トナーカートリッジ1本を送る配送費と、トナーの部品代金と比較してどうなると思われますか。百円単位と千円単位の違いがあるのです。ですから、極端に安くするためには物流費削減よりも、「手抜き再生」「手抜き販売」の方が早いのです。



●トナーの価格2

リサイクルトナーには、実に不思議な価格表示があります。たとえばこんな感じの価格表示です。

通常価格40,000円 →特価10,000円

見たことがある方も多いと思います。

誤解なさらないでいただきたいのは、この表示をしている販売業者が悪いということではありません。リサイクルトナーの特殊性からか、販売している方でさえ混同してしまっている、というのが正確かも知れません。

通常価格というのはプリンタメーカーが製造した「純正品」の価格であり、特価の方はリサイクルメーカーが製造した「リサイクル品」の価格です。すなわち「違う物」なのです。

純正価格40,000円と表記すべきなのです。

この場合、比較対象は純正品であり、純正品に比べて10,000円をPRするですとか、純正品に比べ75%OFFが正確な表示なのです。

リサイクルトナー販売業者の中には「お客様の経費削減」を真剣に考えている方もいらっしゃいます。そこで「経費削減」をPRしたいという気持ちから、このような表現になっている場合もあると思いますので、決してこの表現を批判したいということではないことをご理解下さい。



●トナーの価格3

せっかく発達したトナーのリサイクルシステムのためにあえて書きたいと思います。

たくさんのリサイクルトナーメーカーから仕入れを行い、「安い」をPRするのはどういうことだと思いますか。ご自身がリサイクルトナー販売会社を経営していると思って考えてみてください。

販売価格は一定なのです。どういうことが起きますか?

一番安い仕入先から仕入れるのです。新品と異なり、リサイクル品の品質がメーカーにより異なる以上、安い仕入先を優先することは「品質重視」ではなく「価格重視」のため、リサイクル品の場合は危険なのです。

(販売価格)-(仕入価格)が企業の利益なのですから、当然といえば当然です。

リサイクルトナー販売業者の中には、大変トナーに詳しい方もいらっしゃいます。この方は、カートリッジごとに どのリサイクルメーカーを選べば良いかを知っていて、お客様にとって一番良い製品を供給しています。トナーのことをよく知っているからですし、良いものを売りたいという良心があるからです。

ただこの境地に達するには、知識と経験が必要です。トナーのプロでなければ判断できません。

リサイクルトナーは販売だけではなく、仕入も特殊性があるのです。


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